井上鉄工所の井上です。

日によっては朝、寒いぐらいな時が訪れるようになり、夜には虫の鳴き声が聞こえるようになりましたが、昼にはまだまだ32~35℃。朝夕の温度差10℃は人間も機械も悲鳴を上げる気温です。恒温室のある歯研室以外は、細心の注意を持って寸法管理を行っています。

【1】井上鉄工所の活動『工場見学』

7月末、埼玉の他社の工場を見せてもらった。そこで教わった事は、2つ。
1つ目は、チェック前に自分たちでチェックをするという事。今度は自分たちがチェックする側になることで、目線を変えることが出来る。
2つ目は、管理するものが多いとなかなか良い点数がもらえず、賢くなると管理する点数を減らしていく。(気づくように仕向けることが難しい!)なるほど!

8月末、川口の工場見学。
とにかく挨拶がすごい。「徹底とは、他者が異常と思われるほど行うこと。」実行されていました。
この会社は、情報の整頓に力を入れられていた。FAXをサーバーに入れ、紙に印刷をしない。電子データになるので、後で使い回しが出来る。その他データポータルに取り組まれ、情報分析。レベルが違う。

多くの社員さんも工場見学に来られていました。新幹線も既にほぼ満員状態。
広島の田舎では、未だに「都会に行くとコロナにかかる」と言うと済まされる状況が続いている。既に都会の会社は営業も工場間移動も活発に動いている。情報の格差がこれからの経営状態を左右する。社員さんに直に他社のすぐれた工場の改善を見てもらわないと伝わらない。

東京の友達からこんな言い方をされた。「都会はコロナが多いと言うけど、我々はここで暮らしているよ。」

そうだよなあ。勉学の歩みを止めるな!

▼毎日、地道にがんばっています。(ワックスがけ)

ワックスがけの様子

【2】出展告知

国際フロンティア産業メッセ 2022

只今、出展中!お近くの人は是非お越し下さい。

9/1〜9/2に「国際フロンティア産業メッセ 2022」に出展します。
神戸フロンティア産業メッセ 2022は、 企業や大学・研究機関による先端技術の紹介や新事業創出の基盤となる製品展示を中心に、基調講演、特別講演、各種セミナーや交流会など多彩なプログラムを展開し、技術交流・ビジネスマッチングを進める機会を提供します。

日時(リアル開催) 2022/9/1(木)~9/2(金)10:00-17:00
場所 神戸国際展示場1,2号館(神戸ポートアイランド)
料金 入場無料

国際フロンティア産業メッセ 2022

お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。

【3】社長コラム『採用試験はこれだ!』

毎回、上京するたびに本を大量に買い込む話は以前しました。

多くなりすぎて、既に読んだ本が棚の奥に収められ、なかなか出てこない(探すのに時間がかかる)。
新しいものばかりでなく、既に読んで心に深く刻まれた本こそ読むべきではないか?というのも、最近、工場見学や会社訪問をさせてもらう機会が増え、うまく行っている会社ほど愚直に改善活動(挨拶や「ありがとうカード」、報連相等を含む)をされているからです。同じ事を繰り返す。長年の維持こそが基本中の基本と思い知らされました。

で、狭い場所に収まる3つの引き戸がついた本棚を買ったのです。昔、カラーボックス(年がばれますねえ)を組んだことがあるので、それにちょっと毛が生えたものと高をくくっていましたが、最近のものは進化しているんですねえ。
「カムロック」なる締結部品の出現を理解するのに30分。ずっと部品とにらめっこ。「なんだこれ?この部品の機能は何?」とりあえず部品と板を取り出し、ダスキンウエスで汚れを拭き取り、順番に並べる。
この組立の肝は掃除機。せっかくダスキンウエスで拭き取った板にビニールや発泡スチロールがくっつくことを防ぐ。部品が入っていたビニールも残して置いて、不足の時にすぐに行動(電話で取り寄せ)が出来るように。

結局、組立に4時間かかりました。
それから、お気に入りの本を含めて全て既存の本棚から取り出し、ジャンル順にしまっていきました。本が多い人あるあるでしょうか?写真を整理する時のように、このときあーっだった、こうだった。と整理が進まない。「この本を読むきっかけは、あの時悔しい思いをしたからだ。」とか「この本読んで感動して、社員に指示したら総スカンを食らった」とか、久々の楽しいひとときでした。 おっと、本題からずれている。

採用の時に、このような本棚を組むのを試験としてはどうだろうか?

そう言えば、採用を自分が始めた頃、「模型飛行機の組立」をいつか採用試験にしてやろうと画策してたな。もちろん長い時間。そうするとまっすぐ、そのためには尾翼をこうやって・・・

一番長い時間飛ばせた人を採用。いつかやりたいなあ!

▼総重量74.7kg。部品を順番に並べて。予備部品というものが1個ずつ入っていた。さすが!

狭い場所に収まる3つの引き戸がついた本棚部品と板

▼この作業の肝は、左下の掃除機!

作業中の風景