井上鉄工所の井上です。
今週踏ん張れば、大型連休という方も多いのではないでしょうか。
新緑の季節でもありお出かけするにはちょうど良い季節で、心もウキウキされている方も少なくはないと思います。
しかし、コロナ禍の今年も、新緑は散歩でさらっと満喫が良さそうですね。
連休前に仕事の課題を片付けたいものです!
【1】歯車の加工事例
今回は、一見すると普通の歯車ですが、見えないところで加工技術を活かした歯研歯車をご紹介いたします。
名称 | 歯研歯車 M5.0 (SCM440) |
種類 | 平歯車 |
材質 | SCM440 |
歯形 | スパーギア |
モジュール | M5.0 |
圧力角 | 20° |
仕上げ | 歯車研削(歯研) |
精度 | JIS1級 |
熱処理 | 窒化処理 |
この平歯車は、当社が加工する歯研歯車の中でも少し特殊な歯車になります。
通常、歯研歯車は旋盤・歯切り・熱処理・歯研という工程を経て、お客様のもとに出荷されます。
ところがこの歯研歯車は取り付けの都合上2分割する必要があったため、歯研済の歯車をワイヤーカットで2分割し、その後に窒化処理をいたしました。
窒化処理を行うと熱変形を起こしやすいですが、この歯研歯車は2分割しても大きなサイズなので、そういった事は最小限に抑えられています。
歯車研磨・研削のほか、こうした熱処理についてもぜひご相談ください。
井上鉄工所では材料調達から熱処理・歯研まで対応いたします。
誤差3μmの歯車研磨技術を、建設機械の騒音や振動の低減にお役立て下さい!!
【2】社長コラム『若手育成』
今回は弊社の社員達のお話を少しさせていただきます。
ベテランの技術を若手に伝える苦労は、製造業共通の悩みだと思います。
若手社員がベテラン社員に付いて必死に業務を覚える中、認識の違いや世代ギャップもあり、お互いが大変な思いをしていました。
手順書がふんだんとは決して言えない環境の中、指導を受ける若手社員が自ら手順書を作成するようになり、手順書を書いてはベテランに確認し・・・と両者で同じ目的に向かって努力を重ねた結果、素晴らしい認証取得にまで至りました。
メルマガ上部に掲載の【JISQ9100の認証】は、大手企業を除くと保有する企業さんは少ないのではないでしょうか。
この認証がとれたのも、社員達のやる気、より良い井上鉄工所にしたいという気持ちの証です。
(若手の紹介は、5月のメルマガで書かせて下さい。)
モノづくりは(機械が処理をしますが)やはりヒトが最も大切ではないでしょうか。