(株)井上鉄工所の井上です。

早いもので今回が50号。何を書いて良いのやら徒悩んでいたのが嘘のよう。毎回、書き終えて「あれ書くの忘れていた。これの方が良かったと悔いている。時間をかけて書いたものより、なぜか時間がないときの方が集中して楽しく出来ている。楽しいことがあると「これはメルマガのネタになる!」と。先日は、先輩から「井上君、これメルマガのネタになるんじゃないか?」とオススメを頂いた。
 
「光る君へ」がNHKの大河ドラマで放映されているが、歴史好きな我が家では毎週今か今かと待ち望んで見ている。「藤原道長と紫式部が恋仲?」という「とんでもHappen」(昭和25年前後流行語と書いてあった)のテレビではあるが(かつて、平清盛が天皇の落とし子というのもあったが。)毎週、雅な心を感じるのは良いものである。

話は全く飛ぶが、只今「ちはやふる」という広瀬すず主演の競技カルタ(百人一首)映画を見ながら書いている。その台詞で良い話と思ったことをひとつ。「千早振る(ちはやふる)」と「荒振る(あらぶる)」は両方とも「激しい」という意味らしいが、明確な違いがあるという。正しい神の力と悪い神の力を表す言葉だそうで、千早は細かく数多くということで、千早振るとは、毎秒何千回も高速旋回によって起きる微振動であり、それは独楽(こま)が高速旋回して、まるで止まっているような状態をいう。それに対し、荒振る神たちの「荒」とは、荒っぽく、粗野に、雑にということ、またバランスが悪く、大雑把、不安定なという意味だそうです。つまり芯がブレない「千早振る」に心を寄せることが成功への秘訣という事であろうか?

百人一首
百人一首

【1】井上鉄工所の活動 『長期経営計画作成合宿』

先月末に続き9月4(水)、5(木)、6(金)と福島に経営計画書(前回は短期、今回は長期)を作りに合宿して来た。前回より1日短くなっているのが不安材料だったがなんとか時間内に終えることが出来た。5年後なんて想像できないものを想像する。ある意味楽しい作業であるが、それは終わってからの余韻に浸った感想でのこと。作成中は頭の中が「ウニ」になる。
1日目の夜は期限内に出来るか不安で夜遅くまでパソコンとにらめっこしていたっが、2日目の夜はゆっくりとお酒を味わうことが出来た。その席では経営者同士が本音のトークが行き交う。「こういう時はお金を借りなきゃ。」「売上げを上げるには投資と人が必要だよ。」先輩からの的確なアドバイスが飛び交う。
「新宿の飲み屋の〇〇ちゃんが良かった。」「夜の社長の勝てる法則を教えましょう。」と別の会話もちらほら。
いろんな 悩みが飛び交っていたが、心に残る相談を一つ披露したい。「値上げのコツは何かありますか?」という問いに対して「あなたは奥さんと結婚するまで会ったのは3回ですか?」「???」「奥さん口説くのに3回って事はないよね。お客さんも同じだよ。」なるほど、奥が深い。「お客様に何度も通って誠意を尽くす。」と言うことであろうか?奥さんを引き合いに出すとはなかなかやるな。どこかで使ってやろうとメモして帰ってきました。

いざ合宿所へ!(ゴルフの名門コースらしいが・・・)

【2】出展告知

2024国際航空宇宙展(Japan International Aerosopace Exhibition 2024)

10/16(水)~10/18(金)に2024国際航空宇宙展(Japan International Aerosopace Exhibition 2024)に出展します。

国内外の主要企業、政府機関、大使館関係者、業界関係者が集結する、日本最大級の航空・宇宙の総合展示会です。航空・宇宙・防衛の製造、運航、整備に加え、UAM・脱炭素などの新分野を加えた、幅広い業種の企業が出展予定。最先端の製品の情報を獲得できます。

コロナ禍からの反転攻勢の一歩としてご来場ください。

日時(リアル開催)024/10/16(水) 12:00~17:00(10:00~12:00招待者のみ)
10/17(木) 10:00~17:00
場所東京ビッグサイト 西展示棟全館
(〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1)
料金会期前登録:無料
会期中登録:1人5,500円(学生2,200円)

近くにご来場の際は、是非お立ち寄りください。

2024国際航空宇宙展(Japan International Aerosopace Exhibition 2024)

【3】社長コラム 『 要冷蔵 眼鏡?』

前回の「ロマンポルノ?」に引っかかり?数名から連絡があった。ありがたいことに「元気してる?」とお互いに近況報告を行えた。メルマガのおかげで、忘れる前にお互いに連絡できるのが嬉しい限りです。Kさん、是非、新橋で一杯傾けたいですね。

名古屋へ行くと「いつもの」美味しい焼き肉屋さんへ行く。近江牛の店で滋賀県の大津に本店がある。名古屋で滋賀県の値段とのことである(私には安いのか高いのか分からないが?)。2年前、名古屋の社長さんから教えてもらい、名古屋へ行くとお邪魔している。9/9月曜日、いつものようにお邪魔し、大騒ぎをしタクシーで帰っていると一緒に飲んだ仲間から電話が。「井上さん、眼鏡忘れてるってよ。明日のランチに取りに来てと言われた。」とのこと。翌日は、早くに福山へ帰らなければならなく、どうしようかと電話すると「送ってあげるよ。」と言われお願いした。すぐに来ないので、まだ来ていないと連絡すると「ごめん、忘れてた。すぐ送る。」とのこと。「もう翌週だな。」と諦めて翌週は大阪へ。すると事務員さんから「社長宛に何か送られてきているので、冷蔵庫に入れています。来社されたら持って帰ってください。」とチャットワークで連絡が。「なんで眼鏡を冷蔵庫に?」と思いながら忘れていた。2,3日たって事務員さんが「社長、冷蔵庫の物持って帰ってくださいよ!」と言われ冷えた眼鏡を持って帰った。家の机の上に置いていると妻から「これ何?何か入っているよ。」という。開けてみるとなんと霜降りの近江牛が入っていた。お礼の連絡をすると「いつものお礼」と粋なメールが返ってきた。予期せぬ事が起こると異常に嬉しい。が、妻からは美味しい近江牛の店に私は連れて行ってくれないかと責められたのである。
 
9/25(水)~27(金)で名古屋-富山-金沢と強行軍でセミナーと会社訪問と工場見学の3日間であった。名古屋では名古屋商工会議所主催の「航空宇宙産業セミナー」を受講し、翌日バスで富山へ。名古屋市内で少し渋滞に巻き込まれたがそれ以降は順調に。郡上八幡、白山の東側を通って3時間半で到着。富山からレンタカーで滑川へ。「なめかわ」と思っていたが「なめりかわ」だと知って、昨日の名古屋の社長が「なめりかわ」と言うのを「なめかわだろ?」と思いながら訂正しなくて良かった。思い込みは怖いですね。

イギリスのファンボロ-航空ショ-で知り合った滑川の会社に伺う前に駅の近くで昼食。駅でタクシーの運転手さんにどこか良い店を紹介してほしいとお願いすると一件のお店を教えてもらった。「日本食でも洋食でも何でもある」と聞いたが、夜はスナックの様子のお店へ行くことに。隣の女性はいきなりハイボールをたしなまれていて、気分のよろしい様子。気分良くいろいろと教えていただいた。滑川にはめちゃくちゃうまい寿司屋があるらしい。次回には是非とも行きたいものだ。

初めての北陸新幹線乗車。富山-金沢間だけだったが、快適な鉄道の旅であった。それからJCの後輩の会社へ。30名ほどのプレス屋さんだが、技術的に優れていて小ロットで他社が出来ないものを好んでの受注で多くの仕事を持っている。うらやましい限りである。彼とも不思議なご縁で、ただの後輩ではなく、東京へものづくりの勉強を一緒にしている仲間であり、新橋の飲み会友達でもある。金沢の裏情報もたくさん教えていただけるし、食べ物もうまいので、北陸に進出しようかなあ。

最終日は金沢での工場見学。3社訪問したが、最後の(株)山岸製作所では単なるオフィスの改装ではなく、一年かけてどういうオフィスにしたいか伴走しながら作り上げていくという。事務所の家具が必要であれば調達するという。(もともと家具を作っていた会社。よくある物から事へを実践した会社。凄い!)そもそもなぜオフィスを改装するのか?効率を上がるため。そのためには社員さんとの交流をはかり、風通しを良くする。決まった机は持たずフリーデスク。社長さえ決まった席がないらしい。社長曰く「別に席がなくても困らない。空いた席につくことで社員との会話が増えた。」なにかにつけ、そもそも論(効率よく)が正しいのであろう。

富山駅 
金沢の日本酒専門店