(株)井上鉄工所の井上です。
2/19日月曜日9:00。
気温2℃の成田空港から現地時間15:30、気温30℃のシンガポール・チャンギ空港へ。
2/20日火曜日から2/23日金曜日までシンガポール航空ショーに出展して来ました。
年を取るとこの気温差がこたえる。関空、福岡と他にあったようだが、広島-成田のLCCがあったため、前泊してから機上へ。正解であった。
帰りは22:30発6:00着の機内で寝るタイプ。
ただでさえエコノミーで狭いのにLCCのその上を行く狭さの洗礼を受け僅かしか寝られず、機内で来年度のJETROハンズオン支援の申込書を入力してなんとか時間を潰すことが出来た。
予約時に食事が必要かチェックする欄があった。7時間かかるのにしょうがないと注文。
寒いと言って毛布を頼むと70シンガポールドルで買い取れという。
水は約300円。ビールは2000円であった。
(元を取るようになっているのか?)
国内・海外とも初LCCだったので、驚きの連続であった。
まずは、福山-広島空港へのアクセスの悪さに閉口し、在来線で乗り換えながら三原に。そこから普通のローカルバスで空港へ。
早く着きすぎて早めの昼食。成田に着くと第3ターミナル着(今時、歩いて空港内へ。)
そこからシャトルバスが出る第1ターミナルへ移動。1時間に1本のシャトルバスに乗り遅れ、仕方なくタクシーでホテルへ。
踏んだり蹴ったりでホテルの食事に行くとバイキングだったが酢飯が混ざっていない。
事前にJETROのシンガポール駐在員に諸事情を聞くと「とにかくアルコールが高い。お酒が好きな人は財産なくすよ。」と言われて、唯一の楽しみが奪われて値段が気になって酔えるはずもなかった。
それ以外は、タクシーも電車も異常に安く屋台に行けば安く食べられるが、お酒がないと親睦が深められない。アルコール以外で酔える方法はないものか?
【1】井上鉄工所の活動 『シンガポール航空ショー出展』
先月から始まったJETROの「海外人材育成塾」の宿題、3/15の海外企業へのプレゼン資料作成。2/20からのシンガポール航空ショーの資料作り。来年度のJETROハンズオン支援への申込みの下書き。月末の資金繰り。補助金申請準備。
目が回るとはこのことを言うのだと思ったが、全て自分が決めたこと。ひとつひとつ片付けていきました。
「人材育成塾」では、SWOT分析から始まって、海外企業へのプレゼン資料はライバル会社の数字が分からず受講者ほとんどが困っていた。
「よそと比べてうちのここが良い。」中小企業の情報収集力のなさが浮き彫りになった。
さすがに既に輸出をされている企業のプレゼンにはあらゆる所に数字が入っていて参考になる。オンラインでの会話であるが段々と同士の気分になってきている。
3月にアメリカの担当者とオンラインで30分程質問やアドバイスを受けることが出来るのだが、当日は東京出張で時間は新幹線車中。最近新幹線の7号車でオンラインの会議等が出来るとは聞いていたので席を確保したのだが、時間的に熱海・箱根付近。途切れたら申し訳ないと始発で東京に行き、東京駅の真ん前にオンライン会議が出来るボックスを見つけた。
スマホで申し込んで、クレジットカードを登録し、準備OK。そに気になれば何とかなるものだ。
シンガポール航空ショーの英語のプレゼン対策に何か手立てはないかと悩んでいたところ、今年の新年会で大はやりが「ChatGPT」に文章を書いてもらうというもの。
福山市の販路開拓でお世話になっている方も、JETROの広島の担当者も上手に使っているというので早速クレジットカードで契約。「3分間の英語のスピーチ」「航空機業界の人へ高精度な歯車を3分で英語のスピーチ」「3分間の中学生レベルの英語でのスピーチ」とどんどん変えていったが、言っていることがさっぱり伝わらない。
以前、私の友達がある懇親会で先輩に誉められていた。「この前の〇〇さんへの弔辞良かったよ!」すると友達は「時間が無かったのでChatGPTで作りました。」と答えた。すると先輩は「俺のあの感動を返せ!」ちゃんちゃん!
そんな感動をさせるものが出来ると思ったのが大きな間違い。
結局、県のK君にお願いした。情報が少ないせいで(失礼!)ポイントが絞ってあり良いものが出来ていた。
JETROのS氏のおかげで、36社と面談が出来た。アポを取っての面談は17社だったので、半分以上が飛び込み。
この方は元商社マンでウィーンに24年間在留し、ヨーロッパ各地を渡り歩き、アフリカの半数の国に行ったことがあるというスーパー商社マン。
成田からの出国時もどうすれば良いか忘れていてお世話になった。
面談では、まず我が社の会社概要を説明し、日本に来たことはあるか?今度来ることはないか?と聞き、福山は「ばらのまち」で来年世界会議が開催される。
素晴らしい街だと誉め、S氏が行ったことがある国だと素晴らしい街だと誉める。誉められて嫌な人はいない。面談する全ての人を笑顔にするS氏の人徳であろう。
面談の空いた時間にふっといなくなり、「井上社長、名刺持ってきて!」と呼びに来られる。
本物の商社マンであった。
経済産業省の方々が事前に会社に来られ、工場見学を行い会社概要を聞き出し、今回の出展者とマッチングを企画してくれた。中にはボーイングやエアバス、ロールス・ロイスといったビッグネームも。
一応あってくれたという企業もあれば、我が社の歯車に興味を持ってくれた会社もあった。
「3/29に沖縄に行くのでそのついでに寄りたい。」というオーストラリアの企業もあった。飛び込みで行ったチェコの企業は後日広島県ブースに寄ってくれて「遊びに来た。」と笑顔の訪問。
話半分としても現実的な収穫を得ることが出来たのではないかと感じている。
【2】出展告知
メディカルメッセ
4/18(木)~4/20(土)にメディカルメッセに出展します。
医療機器産業に携わるプレイヤーが一堂に会する「展示商談会」
医療関係者・大学等研究機関、医療機器メーカー、モノづくり企業が一堂に会し、医療現場のニーズと技術シーズのマッチングにより、新たな医療機器等の開発・改良・改善を目指します。
医療機器が実際に活用される現場を持つ「中部先端医療開発円環コンソーシアム」、すでに医療機器産業に参入し、各種業許可を持つ医療機器メーカーが所属する「中部医療機器工業協会」と行政・経済界が一体となって開催し、医療機器産業に携わるプレーヤーの連携拡大を図ります。
コロナ禍からの反転攻勢の一歩としてご来場ください。
日時(リアル開催) |
2024/04/18(木) 10:00~17:00 |
場所 | 愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo) (〒479-0881 愛知県常滑市セントレア5丁目10番1号 ) |
料金 | 無料 |
近くにご来場の際は、是非お立ち寄りください。
【3】社長コラム 『 英語でスピーチ!』
今回のミッションの最大の山場は、ボーイングの人たちの前で1社3分間の英語でのスピーチ。
締め切り2日前に声をかけてくるはずだわ。手を挙げたくても断念された人は数知れず?
初日に終われば良いものを2/22木曜日。3日目の疲れがピークの時にその時間がやって来た。最後の方だと聞いていたので、「待っている間もやもやするなあ。」と嫌がっていたのだが、急遽4番目に変更。
前の3人のペラペラの英語に気後れしながらも、県の職員に書いてもらった紙通りに読むことが出来た。
初めと最後は自分で考えたが一番伝えたいところは読むので精一杯。
冒頭に県のK君へのお礼。彼はアフリカの某国を愛しすぎて新婚旅行にまで出かけた経歴を持つつわものでその国をあだ名につけたが、ことある毎に「〇〇に行きませんか?良いとこですよ。」に彼の愛情をひしひしと感じていたので、冒頭にその話をすると一番最前列に座っていた女性がキラキラとした目で私の話にうなずいてくれる。
つかみはOKなのだが、その理由が分からない。最後まで私のつたないスピーチに付き合ってうなずいてくれた。
スピーチが終わってカクテルパーティー。
(ふつうの立食の懇親会だった。呼び名がカッコいいのでシャンパンでも出てくるのかと思った。)
そこでその女性と再会。
すぐに ”You must be INOUE”(井上さんね?)と言われ「なんで覚えてくれているんだ?」と驚いた。
なんでニコニコして聞いてくれたのかと聞くと思いがけない言葉が・・・。「私もそこに行ったことがある。野生の動物に触れて最高の時間を過ごせた。」「あなたは行った事があるか?」ないというと。”You have to go”(行くべきだよ)と言われてしまった。(私の英語で理解した範囲です。)。」
その後その人がサプライチェーンのメンバーだとわかり、私に「会社案内を送れ。」と行ってもらった。
K君様々でした。
最後の締めは父の言葉でした。
「わしは、3つの単位を知っとる。戦前は「寸」。生まれたときから一寸、2寸と使っとった。戦争に負けて進駐軍がくると「インチ」を使えという。しょうがないわな。負けたんだから。やっと慣れたと思ったら10年ほどして「ミリ」を使えという。しょっちゅう変えられたらこっちはたまらんでー。」
簡単な英語を使い、「最後に、私は今日ボーイングの人たちと知り合った。おかげで私も「インチ」を使う時(ボーイングの仕事を受ける)が近づいてくれば幸いです。歴史は繰り返すようですね。」と締めくくった。
【4】掲載情報
上の「中日BIZナビ」にカーソルを当てると「高精度な歯車技術で空と宇宙の大舞台へ羽ばたく井上鉄工所」という記事にリンクしています。是非読んでください。