井上鉄工所の井上です。

5月も最終日となりました。
間もなく梅雨入りしますが、五月晴れの日はリフレッシュしたいものですね。

さて今回は、息子の話を少し。
私の息子は、釣り好きで鱸のポイント等熟知しています。
一緒に行ってもジックリ待つ私とは違い、直ぐにポイントを替えてしまいます。
息子曰く、「魚が居ないところに居ても魚は釣れない・・」と。

“仕事のないところに営業しても仕事は来ない・・・”
ビジネスでも同じですね。
釣りのリールも歯車は使われているよと声は掛けているものの、海洋学部で学んでいる彼の将来はさて、、、。

今回も引き続きトレーサビリティのお話をしたいと思います。今回は、製造業でなぜトレーサビリティが注目されるのかです。

家電製品やガス機器などの事故や不具合の発生について、ニュースで報じられているのをご覧になったことがあるかと思います。近年では、小さな不具合からリコールにまで発展する場合も少なくはなく、製造業においても消費者の安心・安全に対する意識は年々厳しさを増しています。業種によっては、輸出の際にトレーサビリティの運用が義務付けられているものもあります。

もし、製品に欠陥や不具合等の品質問題が発生した際には、速やかな対策を講じなければなりません。対策の遅さで消費者や取引先への疑念が生じたり、場合によっては莫大な損害賠償事案にもなりかねません。

トレーサビリティは、消費者への安心を届けるだけでなく、企業を守る自己防衛手段であるとも言えますね。

【1】技術ハンドブックについて

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今回はこの技術ハンドブックってどんなの??
と皆様からご質問を多く頂きましたので、こちらでご紹介させて頂きます。

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【2】社長コラム『歯車にしたワケ』

弊社には、143年の歴史あります。

初代は農機具用の鍛冶屋として農機具、2代目は機械加工、3代目は脱穀機等の農機具メーカー、そして4代目で歯車加工へ特化てきました。

そして、初めて2代続けての歯車加工。(私の創造性の欠如?)
4代目から、なぜ歯車加工に特化したのか・・・

当時から、歯切りの機械は高く、機械加工をしている会社では中々手が出せずにいた。
持っている会社が少なかった事により需要もあり、(よそが持っていない分)価格の維持もしやすかった。

そんな事情も分からず、自分が継いだ頃は、ただ機械を作るメーカーの方が格好良く見え「いつかはメーカーになりたい」と思っていました。

しかし文系の私には機械を造るのは大変難しく、まして最近の機械は電子制御。とても手に負えるものではなく、また莫大な費用もかかるという問題もありました。

3代目の時のような「メーカーへ」という夢は、息子以降に望みを繋ぐ事としました。

今では、歯切りの世界は奥が深く、未だに日々勉強の境地です。

大手企業の五面加工機や旋盤・マシニングなどの複合機を使っている現場作業者からも「歯切りは挫折した。難しいね。」の声が。
ますます、歯切りを極めた方が楽しいという思いに変わってきました。

歯車は、航空機のジェットエンジン、船、自動車、工作機械・・・色々な職種で使われています。
そのため、不景気でも色々な職種からニーズがあります。
又、歯車は重要な役割をはたしている事も多く、ある会社では、歯車だけは海外製造品はNG!国内製造品のみ使用すると決めているところもあります。

なぜなら、日本のモノづくりの品質が海外より優れているからです。
(歯車で言えば材料・熱処理、もちろん歯車の技術(人)は海外より日本が優れているとその担当者から教えてもらいました。)

これからも歯切りを極める為日々精進し、みなさまのお役にたてるよう社員一丸となって努めてまいります。