井上鉄工所の井上です。

コロナ禍でまだまだ油断ができない状況が続きますが、みなさんがお住いの地域はいかがでしょうか?
弊社のある福山市では、5月22日より高齢者の集団接種が開始となりました。
初夏を感じる季節になってきた今、マスクなしの生活が待ち遠しいですね。

前回に続き、トレーサビリティの話をします。
今回は、日本でトレーサビリティが広まったきっかけについての話です。
2000年代初頭にアメリカでBSE(牛海綿状脳症)問題が発生した事により、世界各国から牛肉の禁輸措置が取られることになりました。

これがきっかけとなり、牛に個体番号を付け、生年月日・性別・飼育者などの情報を一元管理する「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(通称:牛肉トレーサビリティ法)が施行されました。

このときから「トレーサビリティ」という言葉が日本中に広まっていったそうです。
今では、トレーサビリティにより安心・安全なものを購入することができますね。

【1】歯車の加工事例

今回は下記の歯車のご紹介です。

歯研歯車 M5.0 (SCM440)

名称歯研歯車 M5.0 (SCM440)
種類軸付き はすば歯車
材質SCM440
歯形ヘリカルギア
モジュールM5.0
圧力角20°
仕上げ歯車研削(歯研)
精度JIS1級
熱処理高周波焼き入れ

この軸付きはすば歯車は、当社で全加工(旋盤・歯切り・高周波焼き入れ・外径研磨・歯研)を行った歯研歯車です。

軸付きはすば歯車は平歯車とは違い、歯切りの際にしっかり押さえないと加工ができません。
そのため、歯切り盤にセットする際にはチャックでしっかりと固定することが重要です。
歯研を行う際にも、通常のアーバーは使えないので、ブッシュを使用し、かまし固定を行っています。

【2】社長コラム『若手社員K君の話-②』

前回のコラムの続きで、弊社若手K君の話です。

JIQ9100取得の話を貰い、K君を連れて航空機の装置を作っているS社の見学に行った時のエピソードです。

飛行機の羽フラップ部分で、油圧制御している装置を作っているS社。
(その油圧装置に歯車が使われます。)
弊社もS社と同じ機械を持っているため、先方へ出向き色々お話を伺いました。

K君を連れて行った理由は、『PCの文字入力が一番速いから』(しかも1本指での入力)でした。

見学させて貰った帰りの新幹線で「社長!」と切り出したK君。
航空機の担当は荷が重すぎます。僕には無理です。・・・とでも言いだすのかと思った瞬間、
「社長、僕の友達に“うちの会社、飛行の部品を作ってる”って言ったら格好いいですよね」と嬉しそうに言ってきました。
彼の頭の中で、飛行機部品を作っているというプライドや活力が想像できたのでしょう。

こうして、JIQ9100の認証担当者は正式にK君に決まりました。
(小さな会社でも社員がプライドとモチベーションを持つことが出来るとK君に教えてもらいました。)

自社を自慢できる会社にしたい!という熱い想いを持って全社員、日々奮闘中です!
K君の紹介が、弊社ホームページの採用情報に載っています。こちらも是非ご覧ください!

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