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■ 高品質な厚肉成形を実現するポイント

歯車は、必要な硬さに応じた材料を選択する

Before

歯車に必要な硬度を確保するには、適切な材質を選択することが重要です

 歯車に使用する材質を選択するには、歯車に必要な硬度を設定し、それに適した材質を選択することが必要です。例えばHS38-45を狙いたい場合、S45Cを選択すると熱処理はでき硬度も確保できますが、脆くなります。さらに熱処理の条件も特殊で別枠となり、時間がかかります。

After

熱処理をしても脆くなりにくい材質選びをすることで、狙った硬度を確保できます

仮に硬度HS38-45を狙うのであれば、S45CではなくSCM440を選択するようにします。SCM440であれば、焼入れ後の硬度の狙いがHS38-45です。従って硬度を確保できる上、S45Cのように脆くなるといった懸念もありません。

Point

 歯車によく使用されるS45Cは、焼入れ硬度はHS32-41が標準とされています。しかし、HS38-45を狙うと硬さは得られますが脆くなってしまうため、HS38-45の焼入れ硬さを狙う場合は、S45CではなくSCM440を採用します。

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