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■ 高品質な厚肉成形を実現するポイント

歯車は熱処理による歪を回避するため適度な厚さを確保する

Before

薄い歯車は熱処理をすると大きく歪んでしまうことがあります

 歯車のコストダウンは、材料費以外にも熱処理による歪み取り等の要素も考慮しなければなりません。上記の図面のように歯車の直径に対して非常に薄い歯車を設計した場合、確かに材料費は低減しますが熱処理を行うと大きく歪んでしまう為、使い物になりません。

After

厚みを確保することで、熱処理での大きな歪みをなくします

 例えばφ400~500mmの歯車の場合、40mm程度の厚みを確保して設計するようにします。このようにすることで熱処理による大きな歪みは発生せず、コストを押さえつつ精度の高い歯車を製作することが可能となります。

Point

 歯車は耐久性を向上させるために焼入れを行いますので、歯車はこの焼入れの熱によって多少なりとも歪が発生します。歯車の厚みがないとこの歪が大きくなってしまうので、比較的大きな歯車の場合は十分な厚みを確保するようにします。

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