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■ 高品質な厚肉成形を実現するポイント

歯車の熱処理は、用途・納期によって使い分ける

Before

浸炭焼入れを行うと、防炭処理が必要になるため工程が長くなります

 歯車の硬度を上げるために行われる熱処理として浸炭焼入れがあります。しかし、この浸炭焼入れは焼入れ後の切削・旋削加工ができないので、切削・旋削加工が必要な部分には防炭処理を行なわなければならず、工程が長くかかります。

After

同じ熱処理でも高周波焼入れを行えば、作業工程を大幅に短縮することができます

歯車の熱処理は、過大な負荷がかからない場合は高周波焼入れを選択します。高周波焼入れであれば歯面のみに焼入れを行うことができるので、焼入れ後の穴あけ・キー溝可能が行えるので、工程も短縮でき、納期短縮を行うことができます。

Point

 浸炭焼入れは、余分な箇所まで焼きが入ってしまうので防炭処理が必須です。高周波焼入れであれば歯面のみに焼き入れを行い、硬度を確保できるので上記のように大幅な工期短縮を行うことが可能です。

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